問題
納品した成果物に対して顧客社内で様々な意見が集まり、修正・調整の方向性が定まらない
解決策提案
要件定義がうまくされていないため、目指すべき成果物の品質に齟齬が生じている可能性があります。
まず、要件定義が一意的であるかの確認、今回の見積もりで目指すべき品質の程度の確認を、顧客側のプロジェクト関係者と進めてください。
定義された要件について当社と顧客で異なる解釈をしてしまった場合、ガイドラインの「提供情報の分類」、特に”目的(要望)”と”要件”の定義について、確認し実行してみてください。またその結果を制作前に顧客と共有してください。理想の要件定義は認識に齟齬が生じない一意的なものとなることですが、クリエイティブ制作においてそれは簡単なことではありません。もし、要件定義に齟齬が生じてしまった場合は、その要件定義について履歴を残し、次回以降のプロジェクトで同様の要件定義をする際に注意してください。
要件定義が一意的であるにも関わらず、定義した要件と異なるものを制作後に求められるケースもあります。この場合、制作前の要件定義に参加していなかった顧客側のスタッフが制作開始後に品質チェックに加わっている可能性があります。プロジェクト準備編「プロジェクト関係者の特定・把握」を行い、顧客側と共有することで、異なる要件を求められた経緯を明らかにできるかもしれません。
顧客の求める品質に成果物を調整するか否かについては、正直ケースバイケースですが、いずれの場合も認識の齟齬に至った経緯と原因を明らかにし共有することが、次回以降のトラブル防止につながります。